22.箱入り魔女

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   それに反応したのは、青柳だ。 「ああ、そうそう。昔の連れとかにも教えようかなって思ってるんだけど、構わないか?」 「昔の?」  ヒデオが顔を上げる。  あたし達以上に浮かれている様子の青柳は、ニッと笑った。 「ホラ、内藤とか、マコトとか」  懐かしい名前が出てきて、あたしはハッと目を見開いた。  内藤くんは、中学のときヒデオや青柳とよくつるんでた男の子だ。  マコトは、同じく中学のとき、あたしやマドカと仲良くしていた女の子。  青柳の言葉を受けて、彼の隣のマドカはふふっと笑った。 「ごめん、マコトにはもう言っちゃった」 「ええ、何だそれ」 「今や、ダイスケよりあたしの方がマコトと仲良しなんだもーん。マコト、めちゃくちゃテンション上がってた」  楽しそうにマドカが笑うと、青柳は苦笑する。  マコトと青柳は、幼なじみなんだそうだ。  マドカがそれを気にして悩んでいたから、この2人は一度別れたんだけど、でも結局元の鞘に収まった。  だからマドカが普通にマコトのことを話すのは、あたしにとっても嬉しくなることだった。 .
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