第④話:ご機嫌よう、また会う日まで

12/14
411人が本棚に入れています
本棚に追加
/418ページ
初対面の天照大神とブラフマーだけでなく、 何度か会った女禍さえ緊張しながら丘を登ると、 転輪聖王は見えざるピンクのユニコーンを椅子に、 二人の女聖仙とラッセルのティーポッドで煎れた、 ロイヤルミルクティーを飲み、 官能百合小説「ヤりたい背中Part100」を読みながら待ち構えていた。 テーブルの横では「槍杉屋」と書かれた羽織りを着た、 沢山の和服の女達が抹茶を飲む野点したり、 貝を合わせたりしている。 転輪聖王はそれに気にする素振りも見せず、 読み終えたヤりたい背中Part100単行本を、 テーブルのSM百合小説「天には光を、君には愛を」の上に置いた。 「皆さん、よくぞ此処まで来てくれましたわね」 「転輪聖王!そなた達聖仙が地球人とは真か? そのせいで神仏は無用な血を流してしまったのだぞ」 転輪聖王を見るなり食ってかかる天照大神、 それを見て一瞬女禍の人間態だった城香美を転輪聖王は連想した。 「そうか、そうでしたのねごめんなさいお姉様」 「何が!?とぼけるでない」
/418ページ

最初のコメントを投稿しよう!