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徐々に消えていく聖仙達を見て、
泣きじゃくり取り乱す女禍。
「そんな気が遠くなる様な未来でじゃない!
今の貴女とずっと永遠に居たい!
兄と結婚も嫌!
それにずっと思ってたけど何で私をお姉様と呼ぶのですか!?」
そう弱音を吐き散らし俯き甘える女禍に、
転輪聖王はそっと歩み寄り優しくゴツゴツした顔を寄せた。
お互い変身形態でなくありのままの姿で再会した。
別れは自分に合わせて人間の姿になってくれた。
なので今の転輪聖王早乙女望都は女禍に合わせ、
爬虫類の龍神の姿になってまだ幼い彼女を落ち着かせながら、
そっと優しくゴツゴツした口づけを交わした。
「ではご機嫌よう」
「あぁ!」
そう微笑むと転輪聖王も聖仙も動植物も皆消え去り、
黄金の卵内は劇が終わった舞台の様に殺風景な空間に変わってしまった。
「転輪聖王・・・・・」
「聖仙を殺すのは暴力ではなく愛か、
えぇい泣いておる場合か女禍!
彼女はそなたに未来を託したのだからしっかりせよ!
しかしどうするのじゃ・・・・・」
叱責しながらも途方に暮れる天照大神、
それを見てブラフマーは手を挙げて提案した。
「いずれスーパー神話大戦とやらが起こるんじゃろ?
聖仙が残してくれたこの黄金の卵は、
避難用のシェルターにピッタリじゃわい。
わしは此処に残ってネット環境とか整え準備しておくから、
おぬしらは戻ってこの事を皆にリアルで伝えるんじゃ」
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