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「はぁ・・・・・」
男は途方に暮れていた。
夕暮れの河川敷で一人座り込み、
黄昏れていたのだ。
だがここは日本でもなければ地球でもなく、
男も人間に似ているが人間ではない。
ここは現代の人間が住む宇宙より、
ちはやふる遥か神代の昔の原始宇宙、
神代星のインダス河であり、
新たに国として宇宙を無数に創造出来るほど科学が発達し、
地球人には神と崇められている超越的な宇宙的存在
神代星人の神人族アスラ氏マルト家長男。
名をシヴァ
地球人には破壊神と畏れ崇められ、
アスラ氏マルト家の現当主で居ながらヒンドゥー多元宇宙、
つまりインド神話のNo.2で総取り壊し業者にして征夷大将軍でもある。
そんな物々しい肩書きとは裏腹に、
彼は悩みを抱え帰り道の河川敷で感傷的になっていたのだ。
「どうすりゃ良いのかねえ・・・・・」
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