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時折、
赤いフードを被った
聖歌隊の少年達が
はしゃいで此方へと迷い込んできて、
二人きりの時間を過ごす彼女と僕を驚かせた。
そして今夜も雪が降っている。
僕とおそろいのマフラーを、
彼女は今年もつけてくれるんだろうか。
「ちょっと地味だったかな」
そういって彼女は照れ笑いを
浮べながら僕にマフラーをかけてくれた。
彼女もまた、
同じチェック柄の
ベージュのマフラーを巻き、嬉しそうに微笑んだ。
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