ルピアさん×桜海 とあ

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もうすぐ約束の19時になる。 真っ赤な傘が遠くから現れた。 サクサクと、 雪綿を踏む足音が、 教会の鐘の音でかき消されそうになりながら、 近づいてくる。 「来たよ」 そう彼女は、真っ白な息を吐き告げた。 満面の笑みを じっくりと眺めた後、僕も微笑を返す。 彼女の首に巻かれたマフラーは 僕と同じ色で、 ほんの少し屈んで 鞄の中をさぐる彼女の首を彩り、 ゆらゆらと揺れていた。 「ハイこれ、クリスマスプレゼント」
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