59人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふう、これで今日の仕事は終わり。後は船に行くだけね。
二人が手伝ってくれたおかげで、楽に終わったよ。ありがとう」
「どう致しまして」
その時、何かが三人の頭上を通り過ぎた。
「なんだ?」
「あれは……」
「マナの…光」
その光は峠の方へと飛んで行った。
「船が来るまで後1時間位あるけど」
「放置も出来ないだろ」
「行ってみよう」
~ルバーブ峠~
「あれは、人か?」
「女の子…」
「降りて来る」
光に包まれた少女はゆっくりと地面に降りた。
仰向けに横たわり、眠っているようだ。
改めて、少女の姿を見てみる。青いポニーテールの髪。整った顔立ち。
傍らに置かれた長剣、皮鎧。
どこかの町の少年兵だろうか。
ルルよりも若干背が高く、細身ながら引き締まった身体をしている。
暫くして、少女が目を覚ました。
最初のコメントを投稿しよう!