1ー2 記憶喪失の少女

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「ふう、これで今日の仕事は終わり。後は船に行くだけね。 二人が手伝ってくれたおかげで、楽に終わったよ。ありがとう」 「どう致しまして」 その時、何かが三人の頭上を通り過ぎた。 「なんだ?」 「あれは……」 「マナの…光」 その光は峠の方へと飛んで行った。 「船が来るまで後1時間位あるけど」 「放置も出来ないだろ」 「行ってみよう」 ~ルバーブ峠~ 「あれは、人か?」 「女の子…」 「降りて来る」 光に包まれた少女はゆっくりと地面に降りた。 仰向けに横たわり、眠っているようだ。 改めて、少女の姿を見てみる。青いポニーテールの髪。整った顔立ち。 傍らに置かれた長剣、皮鎧。 どこかの町の少年兵だろうか。 ルルよりも若干背が高く、細身ながら引き締まった身体をしている。 暫くして、少女が目を覚ました。
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