1ー2 記憶喪失の少女

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カノンノ「う~ん。とにかく船に行こう。それからどうすればいいか考えよう」 アル「そうだな。何なら俺達と一緒にアドリビトムに加えればいい」 カノンノ「そうだね。それに、色んな所に行けば何か思い出すかも知れない」 ルル「決定!しゅっぱーつ」 一行は峠を下り始める。 ルルはネリーと手を繋ぎ、楽しそうに喋りながら。 アルとカノンノは少し後ろで、やや深刻に話しながら。 夜が近いせいか、出てくる魔物は夜行性のオタオタばかり。 ネリーの剣とルルの魔法でほとんどは倒され、あるいは逃げ出した。 カノンノ「ルルちゃん、あんなに強いんだ」 アル「ネリーもやるな。素人じゃないらしい」 カノンノ「でも、記憶が無いのに」 アル「身体が覚えてるんだろ。このご時世だ。武器を使う子供も珍しくはない」 そうこうする内に四人は峠を下り切り、バンエルティア号へ乗船した。
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