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バンエルティア号船内
カノンノ｢只今戻りました。ペカン村住民の移住、無事完了しました。｣
アンジュ｢お疲れ様、カノンノ。こちらでも確認が取れたわ。
ところで、そちらの方々は？｣
アルが一歩進み出る。
アル｢グラーズ村のアルと申します。こちらは妹の…｣
ルル｢ルルです｣
アンジュ｢アル君とルルちゃんね。用件は依頼かしら？｣
アル｢このギルドに加えて頂きたい。実は……｣
アンジュ｢そう、グラーズまでがウリズン帝国に。
事情は分かりました。直ぐに手続きをしましょう」
アルは渡された書類を書き始める。その間に、
アンジュ｢そちらの女の子は？」
カノンノ｢彼女とはルバーブ峠で会って……」
アンジュ｢そう、記憶喪失では仕方ないわね。分かりました。
但し、体力はありそうだし、ここで働いて貰います。あ、書類書けた？｣
アルが手渡した書類に目を通し、
アンジュ｢はい、確かに。
では二人には入隊試験を受けて貰います。実力はあるようだし、ぶっつけ本番でいいかしら？」
アル｢構いません｣
アンジュ｢では明日、朝一番で用意しましょう。期限は２日で。
ネリーさんには初心者用のクエストを用意しますね。試験官と案内人を兼ねてカノンノ、お願いできますか？」
カノンノ｢はい｣
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