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翌朝、アルとルルはルバーブ高原を目指していた。試験官として、剣士クレスがつく。
アル「高原の魔物30体か」
ルル「疲れそう」
クレス「僕が倒してもカウントするからね。二人の実力を見る為のものだから」
アル「なるほどね」
クレス「ただし、ライフボトルを使う必要が出たらアウトだ」
ルル「来たよ」
アル「それじゃあ、行きますか」
-1時間後-
クレス「これは驚いた。文句無しの合格だ」
ルル「らくしょー、らくしょー」
アル「ルルの回復にオレンジグミ一個、まあこんなもんだろ」
三人は倒した魔物を集め、火をかけていた。嘴や針、食用になる部分を取る事も忘れない。
クレス「それはどうするんだい?肉は分かるけど」
アル「部位毎に纏めて鍛冶屋とか素材屋に卸すんだ。グラーズ村じゃあ資金源だったよ」
ルル「迎えが来るまで暇だよ~」
倒した魔物を焼くのは生活の知恵だ。こうすることで、自分たちが天敵だと知らせ、無用な戦闘を避ける事ができる。
普通、種類が違っても、生きた魔物同士で殺し合いをすることは無い。
命を落とせば、他の魔物の餌食となり、骨まで食べ尽くされる。
地域毎の縄張り意識はあるが、余程の事がない限り、縄張りから離れることは無い。
例外は、一種類だけが異常繁殖を起こす時で、そのような時は、地域内に収まらず、同種類同士の殺し合いに発展する。結果的に数が安定するのだ。
アルとクレスは船が来るまでの間、互いに情報を交換した。
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