1ー3 入隊試験

5/6
前へ
/339ページ
次へ
翌日、ネリーとカノンノはルバーブ峠方面に来ていた。 カノンノ「ガルーダが峠を縄張りにして通行人を襲ってる…か」 ネリー「ガルーダって?」 「大きな鳥ね。身体が丈夫で体力もある。」 「他には?」 「それ以上は言えないよ。これは試験だからね」 「そっか、行ってみれば分かるか」 「そうそう」 そして予想通り、ガルーダを発見する。 「あれが、ガルーダか」 「うん、凄く興奮してる。それじゃ、最終試験開始!」 「タアアッ」 持ち前の速さを生かし、斬りかかる。 切っ先が掠ったが、僅かに早くガルーダは上空に逃れる。 「クッ、失敗!?だったらカノンノ、ライトニングを撃って!降りて来た所を狙う。」 カノンノは頷き、詠唱を始める。 ガルーダは危険を悟ったのか、カノンノを狙って急降下攻撃を掛けてきた。 (予想通りだ。ライトニングは発動さえすれば、簡単にはかわせない) ネリーは剣を構え、タイミングを計る。 「ここだ!瞬迅剣!」 横から鋭く突かれ、ガルーダの体勢が崩れる。そこへ 「ライトニング!」 電撃を喰らい、動けなくなる。 「とどめ!」 ネリーの剣がガルーダの心臓を突き刺した。 ガルーダは痙攣し、力尽きた。
/339ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加