2ー3 紫色の悪魔

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サレ「馬鹿な、この僕がこんな子供に負けるだと」 ミント「もう大丈夫ですよ」 ネリー「終わりだよ。今、楽にしてあげる」 ネリーはとどめを刺そうとして腰の短剣を抜いた。だが、 サレ「クッ、ククククク」 サレが急に不気味に笑い始めた。尋常でないその姿に全員が思わず身構える。 サレ「僕は今まで人の心を馬鹿にしてきた。軽く遊んでやればいいと思っていた。 でもそれは間違いだった。気付かされたよ。人の心は、絆という奴は、とても強い。そして…」 サレはゆっくりと立ち上がり、ネリーを見る。怒りでも憎悪でもない、ただ冷酷な目で。 サレ「とても不愉快な物だと。 ネリー、ヴェイグ。君達に次は無い。ここで僕を殺し損ねた事を必ず後悔させてやる」 そう言い捨てると、風と砂を巻き上げた。 『クッ?』 ネリー達が咄嗟に目を覆った隙にサレは逃げ出した。 ネリー「しまった、取り逃がした。ヴェイグ、サレは何処に?」 ヴェイグ「駐在しているヘーゼル村に戻ったのだろう。こうなった以上、物資を届けるのは難しくなるな」 ネリー「ごめん、ヴェイグ。私が躊躇わなければ」 ヴェイグ「気にするな。お前は良くやった」 ちょうどその時、誰かが駆けつけて来た。
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