2ー4 謎の生物変化

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コンフェイト大森林 エステル「まずはサレと戦った場所まで行きましょう」 ネリー「オッケー」 つい5日前に行った場所だ。 忘れようが無い。 歩きながらリッドがため息をつく。 リッド「しかし、ここも変わったよな。以前はちょっと歩けば獲物になる動物に会えたのに」 ネリー「そっか、魔物にはすぐ会うけど動物ってほとんど見てないよね」 エステル「やはり、星晶が減ったせいでしょうか」 フィリア「元々、マナも星晶の恵みもない土地はあります。そういった場所は砂漠や荒野になっていますし、生き物の数も乏しいです。 しかし、マナが少ないからと言って、生物が変化するという事例はありません」 ネリー「あのさ、生態変化と生物変化ってどう違うの?」 フィリア「ふむ。生き物というのはそれぞれ好みの環境があります。暑い場所を好むもの、湿った場所を嫌うものなど実に様々です」 リッド「天気や季節でも見つかる動物や植物は違うからな」 ネリー「ふんふん」 フィリア「自然環境というものは常に変化します。例え前の年と同じ日でも同じ環境とは限りません。 例えば来年、今よりも暑くなれば、住んでいる生物は涼しい場所へ引っ越します。代わりに暑さを好む生き物が住むようになる。これが、自然に起こる生態変化です」
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