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リッド「それはそうと、なんで大国は星晶を集めるんだ?これだけ苦しんでる人がいるのに」
ネリー「そうそう」
2人の疑問はもっともだ。
フィリア「では、少しお話ししましょう。
大国には人が集まります。当然生きるためには、衣食住を考えなければなりません」
リッド「食べ物なんて畑を作るなり、森とか川で獲物が穫れるだろ?」
エステル「ガルバンゾには森も畑を作る土地もありません。
工場や家屋などを建てる為にほとんど切り開いてしまいました」
ネリー「そんな…」
エステル「今は、星晶をエネルギーとした産業を行い、交易によって食糧を輸入している有様です」
ネリー「つまり、星晶の採掘を止めたら、ガルバンゾの人達は飢え死にしちゃうってこと?」
フィリア「その通りです。リッドさん、ガルバンゾ国は星晶の採掘を止めることが出来ますか?」
リッド「そっか、大国にも大国の事情があるんだな。
けど、このままじゃヤバいんだろ?」
エステル「そうです。どこかで歯止めをかけねばなりません。そのためには、まず現実を知る必要があります」
フィリア「そのための調査です。確かな証拠がなければ、大国は決して動こうとはしません」
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