epilogue

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『???』にて 「近い。近いですよガル。急いでください。」 「いや、ちょっとまって。速い速い速いですアオイさん。」 「うるせーですね。急げって言ってるんです。てめぇの粗チン引きちぎりますよ。」 「いや酷くない!?俺そこまで言われるほどのこと言った!?」 「ガル、貴方には私の気持ちがわからないのですか。三年ですよ三年。暑苦しい貴方が無理やり引っ付いてきた私の旅が終わりを告げようとしているのです。」 「ボコボコにされすぎて泣きそう。ていうか気配が濃いって言うけどさ、どういう原理なのそれ。」 「お兄ちゃんセンサーです。私の中のお兄ちゃん粒子がビンビン反応してます。この森に入ったと同時にギンギンです。」 「とりあえずその擬音はやめた方がいいと思う。」 「………ガル。おふざけ抜きで話しますよ。たぶん、本当にこの先にお兄ちゃんがいます。もしくはお兄ちゃんの手がかりが。」 「……おう。」 「貴方との旅も終わりです。私は貴方の想いに応えられないと、はっきり言ったにもかかわらず、貴方が一緒にいくと言い出した時は馬鹿なんじゃないかと思いました。」 「ひっでえな。」 「それでも、貴方が一緒にいくと言ってくれた時、私は嬉しかったです。貴方が一緒にいてくれたお陰で、あまり寂しくもありませんでした。」 「ああ。そりゃ良かった。」 「一度しか言いませんから、耳かっぽじってよーく聞いてくださいね。」 「おう。任せろ。」 「ありがとう、ガル。もしもお兄ちゃんに出会う前に貴方に出会っていたならば、貴方の事を好きになっていたかもしれません。」 「……ははっ、あー、くそ。こんなんでも嬉しいって思うのは惚れた弱みってやつか。くそ……嬉しいなあ、ちくしょう。」 「泣かないでくださいよ、ガル。貴方に泣かれると、困ります。」 「悪い。でも、抑えられそうにねーや。ごめん。」 「そうですか。じゃ、仕方ないですね。特別に許してあげます。」 「おう。……ありがとう、アオイ。」 「…どういたしまして。」 「………広い所に出ましたが、これは。」 「魔物なんかが暴れた跡って訳じゃなさそうだな。」
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