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正人にとってその知恵の輪を解くことはそう難しいことではなかった。
昔からパズルを解いていたため、そういうことに関しては非常に頭が回ったのだ。
ものの5分でとき終わると、はい、と麻衣に手渡した。
「つきあって、あげてもいいわよ」
それを麻衣は正人に言った。
「は?」
「何回も言わせないでちょうだい。だから、付き合ってあげてもいいわよって言ってんの」
「悪い。無理」
麻衣の申し出を正人は一刀両断した。
それにまた後ろで麻衣の親衛隊がなにか喚いていたが、正人は気にしなかった。
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