第1章

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だから純くんは、多くの女の子たちからご飯を食べようと誘われていた。 だけど純くんは、誰からの誘いも断って、一人で食べていた。 寂しくないのかな?と、少し思ってしまう。 だから、わたしは、しつこく何度も純くんに声をかけたの。今から考えると、少し反省しなくちゃだけど。 最初のうちは、純くんもうっとうしそうにしていたんだけど、だんだんと話すようになっていて、そしていつの間にか、一緒にお昼を食べるようになっていた。 それでも純くんはいつも寂しそうな横顔のままだった。 そして毎日一緒にご飯を食べて、たわいもない話をするだけで、わたしは次第に純くんに惹かれていったんだ……。
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