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険悪な空気が流れる。
驚いていた猫ちゃんが、思い出したように声を張り上げ、航の腕に寄り添った。
「・・・っ!なにこのオバサン。
わたるぅ~早く追い出しちゃいなよ。」
「・・・・・・悪いけど、帰ってくれる?」
航は私の目をみて、そう言った。
「ほら、オバサン。早く帰りなよ。」
猫は勝ち誇った様な顔を私に見せた。
「違うよ、君だよ。帰ってくれる?」
航は猫の手を振り払い、玄関の方へと押し出していった。
玄関からは男女の押し問答が繰り広げられている。
うん、予想外の展開すぎる。
頭の整理なんかつかない。
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