第7話 【今夜、俺のマンションに来い】

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焦げ茶色でもない、栗色でもない。色素の薄いグレーがかった透き通る瞳。 カラコン? でも、日本人であると思われるが…日本人離れした綺麗な顔だち。 …ハーフとか、クォーターとか? 背は高くてスタイル抜群で…なんて足が長いの?!見れば見るほど、頭の先から足の先まで美しいその容姿に、圧倒されずには居られない。 「私と正臣の関係が何かって?」 相手が自分に釘付けになっている事を知ってか知らずか、彼女は「ふふっ」っと艶やかに笑う。 「…はい」 私は眩しすぎるオーラを浴びながら、息を飲んだ。 「私は、正臣の妻よ」 「……へっ?」 ぽかんと開けた口から、抜けた声が漏れた。 「だから~、正臣の、つ・まっ」 彼女は人差し指を立て、『つ・ま』の二文字に合わせて宙で指を置いた。 「…えっ…妻?…」 …嘘… そんなの聞いてない。先生が、結婚してるだなんて… 笑みを浮かべ続ける彼女を見つめたまま、言葉を失い、茫然とする。
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