第7話 【今夜、俺のマンションに来い】

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ムギュッっと抱きしめられて、フワフワした柔らかな彼女の長い髪が、私の頬を擽る。 なっ?! 何だぁ?! 高瀬杏奈って…もしかして、妹さんとか?! それにしても… …凄くいい香り。 美女からの突然の抱擁に驚きながらも、彼女の全身から放たれる甘く妖艶なフレグランスに、ついうっとりとしてしまう。 …これ、薔薇の香りかな――― ―――って、鼻膨らませて癒されてる場合じゃなかった! 「あのっ、あなたと先生の御関係はっ」 「麻弥ちゃん、石鹸のいい香りがする。お風呂入って来たの?」 「えっ!?あ、はい…」――――先生に会うから、気合い入れて。 「じゃなくって!取り敢えず離してください!」 ちょっ、ちょっとグラマーなお姉さん! 私の腕に柔らかいモノが…私には縁遠い、豊満なバストが当たってるんですけどー! 首もとをクンクンと嗅がれ、同性でありながらも顔を赤らめる。 「あら、ごめんなさい。キュートな子だからつい。私流の挨拶なの」 女性は抱きしめていた腕の力を解いて、どぎまぎする私を見つめ直しにっこりと笑った。 私流の挨拶って、初対面の人に抱きつくのがぁ?!一体、どう言う環境で育ったんだっ! …あれ?この人の目… 私の姿を映す、彼女の瞳をまじまじと見つめ返す。
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