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音楽人としてヨーロッパ留学へ
アスナ「……はぁ、なんか緊張するわね」
ーー「そうですか(笑)
まぁ、気楽に話してください
とりあえず、基本プロフィールをお願いします」
アスナ「はい、えっと、赤月 明日奈です
1987年8月2日生まれのA型で
ずっと井歌詩町暮らしです」
ーー「ありがとうございます
ずっとこの町に住んでいるんですね」
アスナ「そうね~そういえば引っ越しとか
全く縁が無かったような気がするわね
お父さんは転勤もクソもありゃしない
ミュージシャンですからね」
ーー「そうですね、でも、アスナさんって
ヨーロッパに留学に行ってますよね?」
アスナ「あぁ、それを入れれば
お引っ越しもしてる事になるわね」
ーー「では、その留学からお話しましょうか
留学の目的は当然、音楽だと思うのですが
日本の音大に留まらずに海外へ出たのは何故ですか?」
アスナ「そりゃあね~やっぱり、音楽学んでたら
一度はヨーロッパに行きたくなるのよ
やっぱり、本場の方が学べる事が多いかなって思って
……実際、今、音楽で仕事してて役に立ってるのは
向こうで得たものが大きいのよね~」
ーー「なるほど、ですが留学を決断するには
やはり勇気がいるんじゃないですか?」
アスナ「確かに怖かったわね(笑)
でも、先に留学した人がいたから……」
ーー「えっと、新一さん?」
アスナ「……そ、そうよ
今だから言えるけど、留学のキッカケは新一クンよ!」
ーー「音楽学ぶためじゃないんかい!」
アスナ「も、もちろんそれもあるわよ!
でもね、やっぱり新一クンに憧れたのが
一番大きかったのよね……」
ーー「それは、恋愛として? 音楽人として?」
アスナ「うーん、難しいんだけど
音楽人としての方が大きかったかな?
新一クンはヨーロッパでも凄くって
ウィーンのコンクールでもトップだったのよね」
ーー「流石ですね」
アスナ「その代わり、アタシはイマイチで……
まぁ、賞を取るために行ったワケじゃないから
別にいいんだけどね(笑)」
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