アスナ/赤月 明日奈

2/4
前へ
/98ページ
次へ
音楽人としてヨーロッパ留学へ アスナ「……はぁ、なんか緊張するわね」 ーー「そうですか(笑) まぁ、気楽に話してください とりあえず、基本プロフィールをお願いします」 アスナ「はい、えっと、赤月 明日奈です 1987年8月2日生まれのA型で ずっと井歌詩町暮らしです」 ーー「ありがとうございます ずっとこの町に住んでいるんですね」 アスナ「そうね~そういえば引っ越しとか 全く縁が無かったような気がするわね お父さんは転勤もクソもありゃしない ミュージシャンですからね」 ーー「そうですね、でも、アスナさんって ヨーロッパに留学に行ってますよね?」 アスナ「あぁ、それを入れれば お引っ越しもしてる事になるわね」 ーー「では、その留学からお話しましょうか 留学の目的は当然、音楽だと思うのですが 日本の音大に留まらずに海外へ出たのは何故ですか?」 アスナ「そりゃあね~やっぱり、音楽学んでたら 一度はヨーロッパに行きたくなるのよ やっぱり、本場の方が学べる事が多いかなって思って ……実際、今、音楽で仕事してて役に立ってるのは 向こうで得たものが大きいのよね~」 ーー「なるほど、ですが留学を決断するには やはり勇気がいるんじゃないですか?」 アスナ「確かに怖かったわね(笑) でも、先に留学した人がいたから……」 ーー「えっと、新一さん?」 アスナ「……そ、そうよ 今だから言えるけど、留学のキッカケは新一クンよ!」 ーー「音楽学ぶためじゃないんかい!」 アスナ「も、もちろんそれもあるわよ! でもね、やっぱり新一クンに憧れたのが 一番大きかったのよね……」 ーー「それは、恋愛として? 音楽人として?」 アスナ「うーん、難しいんだけど 音楽人としての方が大きかったかな? 新一クンはヨーロッパでも凄くって ウィーンのコンクールでもトップだったのよね」 ーー「流石ですね」 アスナ「その代わり、アタシはイマイチで…… まぁ、賞を取るために行ったワケじゃないから 別にいいんだけどね(笑)」
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加