第1話

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浅黒くて大きな手がオレを捕らえる。 オレはその手から逃げられないことを知っているから、逃げようとはしなかった。 生意気なガキが得意気に笑いながら顔を近付けてくる。 その顔に苛立ちが込み上げてきて、悪態を吐こうとしたがその前に口をふさがれる。 舌でも噛み切ってやろうかという思いを胸に秘めながら、オレはそのキスに応えた。
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