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「言いたくないなら
今は無理に言わなくてもいい。
だけどオマエの苦しみ、
俺が食ってやるよ」
そう言って琉惺は
私を朝まで抱いてくれた。
和成さんも…
あの時の琉惺のように
私の抱えたこの苦しみを
薄めてくれるのだろうか。
「和成さん…
抱いてくれますか?」
彼の胸の中で呟いた言葉に
和成さんは黙ったまま
私の顔を隠していた手で
優しく髪を撫でた。
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