越えられない壁

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「ゆっくりでいいから。 言ってごらん」 冷淡メガネ王子そのものな 和成さんの冷たい瞳。 「──あ…、あ…」 言いかけた時、 身体中がブルブルと震え出して 越えられない壁が私に 立ちはだかる。 それに気づいたかのように 彼は私の隣に横たわると そのまま自分の胸に 震える身体を抱き寄せた。
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