越えられない壁

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「あ…なんでもない…です」 必死に絞り出した声に 和成さんの眉が ピクリと揺れた。 「とりあえず…場所変えようか」 そう言って彼は私の手を ぎゅっと握りしめて店を出る。 けれど握りしめられた手が あまりに温かくて… 自然と涙が零れ落ちた。
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