越えられない壁

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そんな私の様子に気付いた彼は 黙ったままタクシーの流れに すっと手を挙げた。 すぐさま目の前に停まった タクシーに私を導くと 彼は運転手さんに行先を告げる。 「運転手さん、駒場まで」 駒場って…? 首を傾げた私に和成さんは やんわりと微笑んで 私の肩を優しく抱き寄せた。
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