オオカミ

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「お仕置き…」 「へ?」 「遅刻したから、お仕置きだね」 「はぁ!?」 崎村さんはニッコリ笑いながらガタンと立ち上がり、私の右手を握った。 「ーッ!! あ!そ、そーだ! き、今日来なかったら、お仕置きって言った! 遅刻したら、お仕置きなん…」 慌てて反論しようとしたけど、崎村さんの右の親指で私の下唇を触られて、喋れなくなった。 私は咄嗟に首を横に振り、崎村さんから逃れようとした。 すると、ガシッと抱きしめられた。 「逃がさないよ」 「ーー!!」 耳元で囁かれた。 昨日と同じく、私はゾワッとする。 ダメだダメだダメだ! 昨日みたいになったらヤバイ! 私は懸命に身をよじるが、がっちり抱きしめられて逃げられない。 抱きしめられてる分、昨日よりヤバイ! ・
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