1088人が本棚に入れています
本棚に追加
「……確かめたかった」
「はぁ?」
だから、主語ないと訳わかんないってば!
崎村さんは伏し目がちに私を見ながら、また右手の親指で私の下唇をなぞった。
ビクッ!
驚いた私の身体が跳ねた。
「…だから、確かめさせて…」
「ッ!!…んー!」
キス!?
私はキスから逃れようと腕を突っぱね後退しようとしたら、崎村さんは私の両手首を掴み、壁側に押しつけて、啄むようなキスを続ける。
「待っッ…んッ…さきむ…んんッ!」
何度も角度を変えて、彼はキスを降らす。
キスの嵐に、何が何だかわからなくなってきた…
もう力が入らない。
抵抗できない…
「ふッ……ん…はぁ…」
息苦しくて、キスの合間に、なんとか空気を取り込もうとした。
すると、崎村さんの唇がゆっくり私の唇から離れた。
・
最初のコメントを投稿しよう!