オオカミ

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「……確かめたかった」 「はぁ?」 だから、主語ないと訳わかんないってば! 崎村さんは伏し目がちに私を見ながら、また右手の親指で私の下唇をなぞった。 ビクッ! 驚いた私の身体が跳ねた。 「…だから、確かめさせて…」 「ッ!!…んー!」 キス!? 私はキスから逃れようと腕を突っぱね後退しようとしたら、崎村さんは私の両手首を掴み、壁側に押しつけて、啄むようなキスを続ける。 「待っッ…んッ…さきむ…んんッ!」 何度も角度を変えて、彼はキスを降らす。 キスの嵐に、何が何だかわからなくなってきた… もう力が入らない。 抵抗できない… 「ふッ……ん…はぁ…」 息苦しくて、キスの合間に、なんとか空気を取り込もうとした。 すると、崎村さんの唇がゆっくり私の唇から離れた。 ・
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