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「ま、あんな極上イケメンにお気に入りと言われりゃ、充てられるわな。あはは!
ほら、立ちな。帰るよ」
あっけらかんと千夏が笑い、私の手をとり引っ張りあげた。
あ、立てた。
よかった。
てか、腰抜けるって、どんだけだよ。
ふと、さっきまでの崎村さんとのやり取りを思い出し、顔が熱くなってきた。
あ~どーしよ、明日。
なんだかクラクラしてきた。
ホントに酔いが回ってきたのかも?
「どした?」
千夏がちょっと心配気に聞いてきたので
「何でもない!帰ろ」
千夏の腕に絡みつき、駅へと歩き始めた。
もう考えても、しょーがないや。
明日考えよ。
今日はクラクラするから、考えるのを放棄。
しかし結局は、頭から追い出そうとしては、崎村さんのことを思い出し、クラクラする脳内と格闘しながら、私は家路へ急いだ。
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