オオカミ

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「そーいえば、文香、学校…」 「えッ!?今、何時!?」 私は手に持っていた携帯を見たら、時刻は『10:31』を示していた。 私、ここで1時間以上も崎村さんと二人でいたの!? あっという間でビックリした。 「あたし、3コマ目必修だから、短大に戻ります!」 「そっか…おあずけだな…」 「じゃあ…」 私はドアに向かおうとしたら、ガシッと後ろから崎村さんに抱き留められた。 その瞬間、心臓が高鳴った。 「あ、あの…あたし、行かなくちゃ…」 「うん。 多分、次は……」 「次は…? …アッ!…ヤッ!」 私の足の力が一瞬抜けた。 何故なら、崎村さんの舌が私の首筋を這い、右の耳たぶを甘噛みしたからだ。 ・
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