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「そーいえば、将。
えらく、ふーみんにご執心だったな。お気に入り発言は輩への牽制か?」
「なんだ、智紀。ふーみんに嫉妬?」
「アホか。
…お前、マジ、どしたの?
自分から動くなんて珍しくね?」
「そ?」
「お前がそんなに女に興味を抱くなんて……アイツ以来だろ?
でも、ふーみんって、お前のタイプじゃないし。
ま、小動物系で可愛い感じだけど、普通っていうか…」
「フッ…そっかな。」
二人の会話はそこで途切れて、他の人から振られた話題に移った。
「…皆が気がつかないうちに、獲物を捕らえなきゃね…クスッ」
崎村さんが誰にも気づかれず、そんな独り言を呟いていたなんて…
その頃にはクラクラする脳内格闘に疲れ果て、すでに夢の中だった私が知るはずもなかった。
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