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リハビリ #2
私は正面のテーブルに置いてある二つの携帯を見る。
どちらの携帯にもイルカのストラップがついている。
水族館で買ったお土産だ。
私は、決心が鈍らないよう、自分の携帯をテーブルから取り上げ、イルカのストラップを握りしめる。
｢あたし…焦ってるのかもしれないけど、今日言いたいんです。
勇気が残ってるうちに…
明日になったら、怖じけづくかもしれないから…｣
私は、左隣に座っている将さんを真っすぐ見つめて、自分の気持ちを言った。
｢わかった。じゃ、きちんと俺も聞くよ｣
将さんはそう言って、リモコンでテレビの電源を消した。
部屋の中がしんと静まり返る。
将さんはテーブルの上をじっと見つめている。
きっとイルカのストラップを見ているのだろう。
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