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｢どうぞ｣
将さんに促されて、怖ず怖ずと部屋の中へ入る。
｢私達の部屋より狭いかも？｣
｢ああ、智紀と二人だけだからね｣
｢二人部屋なんだ｣
｢部長と副部長の特権｣
｢ずるーい｣
｢その分、働いているんだよ｣
｢そうですよね｣
いつも藤沢さんと二人で飄々としてるけど、機転を効かせてマメに動いているもんね。
｢そこ座ってて｣
私は将さんに言われた通り、部屋の真ん中にある座卓の所に座った。
｢何か飲む？ビールは？｣
｢じゃ、ちょっとだけ｣
私がそう応えると、将さんは、備え付けの冷蔵庫から缶ビール2本とおつまみのポテチを持ってきた。
｢では、また乾杯｣
二人、缶ビールで乾杯する。
ぷはーｯ！
煩わしいことから解放されて、やっと、お酒が美味しく感じる～！
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