我慢の限界 #2

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「ふーみん、モテてんな~」 「……本気で言ってます?」 私は横に来た藤沢さんに、ウンザリした顔で言い返した。 「…皆、何を言ってきてるの?」 将さんが藤沢さんの隣から、俯き加減で聞いてきた。 「…とりあえず、誘い文句になるんですかね? ま、誰も本気モードじゃないですけどね」 溜息まじりで私は応えた。 「この後の飲み会は、どういう手で来るんだろーね?」 千夏が私のテンションを更に下げることを言った。 「そーだね。どんな手を使ってくるだろうね…」 将さんは、キャンプファイヤーの炎を、まっすぐ見つめながら呟いた。 無表情なんだけど、何となくだけど、ひょっとして怒ってる? ふと気づくと、瀬里奈さんがこちらを見ている。 というか、私を睨んでる? 私は、この後の飲み会のことを思うと、また憂鬱になった。 ・
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