我慢の限界 #2

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「あ!ここ、いい?」 「え?あ、あの…」 私の応えを聞くことなく、千夏が座っていた隣の席に、サークルの先輩の女性が座ってきた。 「あの、そこは…え?」 私の周りには、あっという間に、全然話したことがない女性陣が座ってきた。 「前から三田さんと話してみたいと思ってたのよね~」 「はぁ…」 ああ…男性陣から、やっと解放されたと思った矢先… ああ…千夏、早く帰ってきて~!! 「三田さんって、彼氏いるの?」 「いや~…アハハ…」 「あ!そーいえば、恋人募集中なんだよね?」 「いえ、別に…」 「だから、料理を率先してやったりして、男にアピってたんだ?」 「いや、あの…」 「あー!三田さん、結構、男を手玉に取るタイプ?」 「そんな…」 「ひと夏の恋もOKなんでしょ? ひょっとして、男好き系?」 「いや…」 「「へー!男好きなんだ~」」 だから、人の話を聞け! そして、しゃべらせろ! ・
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