我慢の限界 #2

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ひっついたままの私達は、いつの間にか皆の注目の的だ。 「ちょ…ちょっと、それ… どういう意味なのッ!?」 瀬里奈さんがものすごい形相で、私達に向かって金切り声で叫ぶ。 「言葉のままだよ。 文香は俺のものってことだよ」 ああ…言っちゃった… 悪魔のオオカミは、ニッコリ笑顔を崩さない。 「「「「え゛ーーーーーー!!」」」」 一瞬静まり返ったかと思ったら、凄まじい奇声が部屋中に轟いた。 「ついでに言っとくけど… つまんない噂が出回ってるけど、文香に手を出したら、容赦しないよ。男でも女でもね。 俺のものだから、傷つけたら絶対許さない。そのつもりでね?」 笑顔のまま凄むので、余計に怖い悪魔のオオカミ。 「とうとうバラしちゃった~! 文香バカ、我慢の限界!アハハハハ!」 「あああ~、とうとう言っちまったよ」 トイレから帰ってきた千夏は、ゲラゲラ笑い、手を叩いてウケている。それに引き替え、藤沢さんは頭を抱えて嘆いてる。 ・
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