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我慢の限界 #2
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「ねぇ、この後、二人で散歩でもしない?」
「…すみません。疲れてるんで…はぁ…」
なんなんだよ!もう!!
夕飯後のキャンプファイヤーでも、やたら男の子が声をかけてくる。
ホントに皆、あの噂を真に受けているのか!?
私は、そんなに尻軽女に見えるのか!?
「千夏…あたし、男性不信になりそうだよ…」
「日頃のアタシの気持ちも、少しはわかったでしょ?」
「うん。少しだけだけどね」
千夏は容姿だけで好意を持たれ、今までに数多の男子に迫られ続けてきた。
自分の表面だけで、言い寄られても、やはり心に響いて来ないものだ。
将さんも、きっとそうだったんだろうな…
それに、今回の私のエセモテ期は、もともと嘘の情報操作によるものだ。
だから、余計に腹が立つし、余計にウザイ!!
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