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「千夏、なんか大袈裟だなぁ」
「はぁー…やっぱ解ってないな。
ま、いーや。あんたはそのまんまが一番の魅力だからね」
「はぁ…」
私には、千夏の言わんとすることがイマイチ解らず仕舞いで、気の抜けた返事をした。
「とりあえず、体力回復のため、もう少し休んでな」
「うん…」
千夏はそういうと、ベッド脇からスクッと立ち上がった。
「待って!千夏!」
「ん?」
私はふとある疑問が湧いてきて、咄嗟に千夏を呼び止めた。
「あのさ…前から不思議だったんだけど…
大島君のことがあってから、あたしに近づく男の子には…何て言うか、千夏が牽制みたいなのしてくれたりしたじゃん?
なのに、将さんには無かったよね?」
「ああ!アタシが何で崎村さんには抵抗なく、GOサイン出したかってこと?」
私はコクンと頷いた。
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