854人が本棚に入れています
本棚に追加
あの事があってから、私自身男性への警戒心が強くなった。
それを感じてた千夏は、私の代わりに、近づく男性を牽制してくれてたりしたのだ。
だけど、将さんには…
「フフッ…ま、初っ端に崎村さんがアタシの隙をついたってのもあるんだけど…」
確かに…
私は将さんに初めて会った日を思い出す。
将さんは、あの日、千夏だけじゃなく、すべての人を出し抜いたと言っても過言ではないな…
「崎村さんってさー、アタシと同類じゃん?」
「あ、うん」
似た者同士って自覚あるのね。
「だからよ」
「へ?」
「アタシと同類だから、あの人には文香の良さが解る。そして、文香にハマって抜け出せなくなると思ったのよ」
「あたしのどこにそんな魔力が…ハハハ」
「だーかーらー、あんたにはわかんないんだってば。
無自覚の強さよね~」
全く訳わかんない。
・
最初のコメントを投稿しよう!