11/24
前へ
/35ページ
次へ
「千夏、あたしのこと買い被り過ぎじゃない?」 「あんたは自分に自信がなさすぎんの。事実、崎村さん、あんたにどっぷりじゃん」 「そうなの?」 「マジか!?それさえ無自覚か! 崎村さーん! 貴方の愛は、まだまだ文香に伝わってませんよー!」 「ち、千夏!」 千夏がドアの向こう側にいる将さんに向かって大声で言ったので、私は焦ってしまう。 「ま、話はこれくらいにして、文香はゆっくりしてな。 アタシ、今からお泊りグッズを取りに自分ち帰るから」 「え?じゃあ…」 「崎村さんは、文香お預け状態だけど、家にはいるから。 でも、面会禁止だからね。フフッ」 なんか微妙な状態だなぁ… 「じゃ、ゆっくりしてなさいよ」 「うん…」 そう言って、千夏は部屋を出て行った。 ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

854人が本棚に入れています
本棚に追加