854人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃ、行ってくるからね~。
行ってきまーす!」
ドア越しから、千夏のお出掛けの挨拶が聞こえたかと思ったら、バタンと玄関ドアが閉まる音がした。
千夏、出掛けちゃったか…
ということは、今は私と将さんの二人きりか…
今までは、将さんと二人で過ごすことが当たり前のようになってたのに、ドア一枚隔てて将さんがいると思うと、ちょっと緊張する。
そう感じることが、ちょっと悲しい…
あーあ!
何で私はこんなに弱いんだ!
千夏ってば、こんな私のどこが強いと思うんだろ?
不思議でならない。
そういえば、私、昨日から何時間寝てたんだろ?
寝すぎで逆に身体がだるいなぁ。
「んーー!」
私はベッドの上で背伸びをしたら
ガタガタン!ゴン!
「いったーーッ!」
ベッドサイドのスタンドライトに右手があたり、ライトが倒れて、思い切り頭に当たってしまった。
・
最初のコメントを投稿しよう!