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「じゃ、行ってくるからね~。 行ってきまーす!」 ドア越しから、千夏のお出掛けの挨拶が聞こえたかと思ったら、バタンと玄関ドアが閉まる音がした。 千夏、出掛けちゃったか… ということは、今は私と将さんの二人きりか… 今までは、将さんと二人で過ごすことが当たり前のようになってたのに、ドア一枚隔てて将さんがいると思うと、ちょっと緊張する。 そう感じることが、ちょっと悲しい… あーあ! 何で私はこんなに弱いんだ! 千夏ってば、こんな私のどこが強いと思うんだろ? 不思議でならない。 そういえば、私、昨日から何時間寝てたんだろ? 寝すぎで逆に身体がだるいなぁ。 「んーー!」 私はベッドの上で背伸びをしたら ガタガタン!ゴン! 「いったーーッ!」 ベッドサイドのスタンドライトに右手があたり、ライトが倒れて、思い切り頭に当たってしまった。 ・
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