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「文香!大丈夫!?」 「うぁッはい!大丈夫です! スタンドライトが頭に当たっただけです!」 将さんがドア越しに慌てた様子で聞いてきたので、私はワタワタしながら応える。 「フフッ…相変わらず、文香はドジだなぁ。当たったところ、冷やさないで大丈夫?」 「…大丈夫…です」 私は、将さんのいつもの優しい声を聞いただけで、ちょっと泣きそうになった。 私は何故、彼を怖がっているんだろう… いつも優しくて、だけどちょっぴり意地悪で… そして、いつも私を大切にしてくれた彼を… こんなに大好きな人なのに、私の胸にはまだ深く矢が突き刺さったままで… 「文香……大丈夫?」 「あ、はい!冷やさなくても大丈夫ですよ?」 「ううん、そうじゃなくて…… 俺と話をして……身体は……」 私は将さんが言いたいことが解り、ハッとした。 ・
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