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「文香!誤解なんだ!
奈緒のことも、さっきの…」
「駄目だ!」
高峰先生が止めるのも聞かず、将さんが近付いてきて、私の手を取ろうとした瞬間
「綾乃ちゃんとのキスも…」
「イヤーーーーーーーッ!!」
私の心と身体が、一緒に拒絶の悲鳴を上げる。
私は千夏にしがみつき、将さんを思い切り避けた。
「ふ…みか…」
将さんは、ベッドの傍で呆然と立ちすくむ。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
私は泣きながら謝ることしかできない。
「あたしなんかいらないのに…
ごめんなさいごめんなさい」
ごめんなさい
ごめんなさい
私がいると、みんなが幸せになれない
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