夢と現実 #2

2/4
前へ
/35ページ
次へ
「文香!誤解なんだ! 奈緒のことも、さっきの…」 「駄目だ!」 高峰先生が止めるのも聞かず、将さんが近付いてきて、私の手を取ろうとした瞬間 「綾乃ちゃんとのキスも…」 「イヤーーーーーーーッ!!」 私の心と身体が、一緒に拒絶の悲鳴を上げる。 私は千夏にしがみつき、将さんを思い切り避けた。 「ふ…みか…」 将さんは、ベッドの傍で呆然と立ちすくむ。 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 私は泣きながら謝ることしかできない。 「あたしなんかいらないのに… ごめんなさいごめんなさい」 ごめんなさい ごめんなさい 私がいると、みんなが幸せになれない ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

854人が本棚に入れています
本棚に追加