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「そんな悠長なこと言ってられっか!やって良いことと悪いことがあんじゃん!
綾乃の奴、伏兵に大島を担ぎ出したんだから!」
「大島!?」
千夏の発言に、将さんが過剰に反応した。
「あ…はい。綾ちゃんから、将さんに言い寄られて困ってるって相談されたのを、大島君が私に知らせに来たんです」
「それはまた、手の込んだことをするなぁ…」
高峰先生は、手を顔に当てて、溜息ながらに呟いた。
「ねぇ、大島って誰?」
「綾乃が横取りした文香の元カレ」
「うわ!マジか!?前科ありかよ」
藤沢さんは、次から次に解る綾ちゃんの素行に驚いてばかりだ。
そして、私の背後からは、凄まじいダークオーラを放つ悪魔のオオカミが…
「あの…綾ちゃん、多分、私の過呼吸のこと知らないと思うから…
だから、大島君に…」
私は少しだけ綾ちゃんをフォローする。
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