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「どういうことなの?
訳わかんないんだけど…」
千夏も困惑している。
「奈緒は、俺がまともに仲良くなった初めての女友達にだったんだよ。俺の素を出しても平気でさ。
で、高校入っても、また中学みたいな思いをするのが嫌だった。
だったら、奈緒が本命が出来るまで付き合ってるフリをしてやるって提案してきたんだよ。
最初は抵抗したんだけど、やっぱり高校でもいろいろあって、結局その提案に俺は乗った」
「だけど、それが奈緒の狙いだったんだ。
将は女の子の中では、確かに奈緒だけ特別に気を許していた。
だから、自分は本命になれると自信があったんだ」
「でも、俺は誰も本命にしなかった。もちろん、奈緒を含めて。
だけど、本命ができないということは、奈緒との付き合ってるフリは続く」
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