過去との対峙

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--------- ------- 綾ちゃんについて行くと、美術部の部室に連れて来られた。 「よく…ここを知ってたね…」 私が、散々迷って初めてこの部室に辿り着いた、あの日をふと思い出す。 「フフッ…崎村さんが連れてきてくれたことあるし」 「そう…」 「何よ?驚かないの?」 「うん」 「アタシ、あの人に誘われて、ここに来たのよ」 綾ちゃんは、やっぱり私を蔑みながら笑ってる。 ああ…まただ…… 私は、綾ちゃんを見てて、また何とも言えない寂しい気持ちになる。 「綾ちゃん…嘘ついてて楽しい?」 「なッ!アタシが嘘ついてるっていうの!?」 「うん。だって、嘘でしょ…」 「フン!何でそう言い切れるのよ!」 「あたし… 将さんを信じてるから」 私は、ポケットから携帯を取り出し、イルカのストラップを握りしめ、綾ちゃんをじっと見据えた。 ・
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