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「どうなるか…皆、わかるよね?
特に智紀は覚悟しとけよ…」
私の背後から、氷のように冷ややかな低い声が聞こえた。
ああ…怖くて振り返れない…
周りの温度も氷点下になったように、皆は凍り付いている。
「てことで、皆さん、崎村さんの逆鱗に触れないように、ももりん文香のボディガードをよろしくでーす!」
「「「「はい…」」」」
将さんの脅しに顔面を引き攣らせてる藤沢さんを横目に、千夏があっけらかんと言い放ち、皆は恐れ戦きながら了承した。
「あの…あたし、やっぱり着替えたほうが…」
「いや。文香、そのままでいい」
「え?でも…」
さっきまで、私をとにかく着替えさせようとしていたくせに、将さんは私を止める。
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