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「いつも崎村君見たさに混乱することが多くて…
それに今年は、美人の橋本さんもいるでしょ?
ちょっと心配してたの。
それに、三田さん…ホントにももりんにそっくりだし…」
佐々木さんは恥ずかしそうに、私を見ながらまごまごしている。
「あのぉ…
そんなにあたし似てますか?」
「うん!余りにもそっくりで感動しちゃうくらい!
あの…後で写メ撮らせて貰える?
ネット公開なんて、絶対にしないから!」
「は、はぁ…いいですよ…」
「ありがとう!じゃ、頑張ろうね!」
佐々木さんは、意気揚々と持ち場へと去って行った。
私、そんなにももりんに似てるのか…ハハハ…
「ほんじゃ、文香、くれぐれも気をつけてよ!」
千夏が私にもう一度釘を刺す。
「文香、俺がついてるからね」
将さんがいつものように私の頭をわしゃわしゃしながら、優しく微笑む。
うん。大丈夫!
皆がいるもん!頑張ろ!!
「よーし!開店すっぞー!」
藤沢さんが大声で開店を告げた。
そして、これが…
私が大きな大きな嵐に巻き込まれる合図だった。
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