都市伝説 #2

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都市伝説 #2

「ねぇ…伝説のパワーって何?」 「は、ははいぃッ!!」 超イケメンのここちよい低音ボイスに話し掛けられて、私と握手した女子高生は真っ赤になって緊張している。 「えっとぉ…難攻不落のイケメンの崎村さんを落とした三田さんに触れると… 男をメロメロにするパワーがアップして、意中の人をゲットできるという都市伝説が…」 「えぇーーーッ!?」 嘘でしょーーッ!? 何だ!? その根も葉も無い都市伝説は!? 「アーハッハッハッ!凄いな、その伝説。 文香といると、飽きないなぁ。 クックックッ…あー!腹痛い!」 将さんはお腹を抱えて笑っている。 いやいやいや! そんな噂、笑えないから! 「あ、あの…それ、結構有名な話なの?」 「はい!北南高の子なら、みんな知ってると思いますよ?」 北南高とは、北南大学の附属高校だ。その大半が知ってるってことは、一体どれだけの人がこのこと知ってるの? だいたい、本人にそんなメロメロパワーが備わってないのに、私に触って、そんなもんアップするわけないじゃん… ・
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