872人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー!スッキリした!
これでめぼしい害虫は、なんとか駆除出来たかな?」
将さんが、ンーッと伸びをした。
「…ホント、崎村さんの目論見通り、次から次に害虫が文香に寄り付いたもんねぇ」
「あたし…なんか、すっごい濃い学祭を過ごしたような…」
一日目は、綾ちゃんと奈緒さんの騒動
二日目は、リアルうさ耳ももりんで、都市伝説の握手会
三日目の今日が、思いがけない瀬里奈さんの奇襲攻撃
お陰でぐったりだよ…
「それにしても、崎村君ってば、えげつないよねー!
女の子に手まで上げちゃって」
「あれ以上やってたら、マジやばかったよな。ヒヤヒヤしたぜ」
颯太さんと藤沢さんが、やれやれといった感じで言った。
「フン!俺はあれでもだいぶん手加減したんだ。
生易しい説教なんか、あのふてぶてしい女には効かないよ」
「そりゃ~、俺もあのタイプには無理だと思ったけどさ。
だけど、俺、心療内科医なわけだし、いちおー大人の対応をしないといけないじゃん?」
「新兄!軽ッ!やっぱヤブじゃん!」
「ヤブって言うな!」
あぁ…この人達はホントに…
濃い学祭は、この濃いメンバーのせいかも?
・
最初のコメントを投稿しよう!