見境がない男 #2

2/3
872人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「あー!スッキリした! これでめぼしい害虫は、なんとか駆除出来たかな?」 将さんが、ンーッと伸びをした。 「…ホント、崎村さんの目論見通り、次から次に害虫が文香に寄り付いたもんねぇ」 「あたし…なんか、すっごい濃い学祭を過ごしたような…」 一日目は、綾ちゃんと奈緒さんの騒動 二日目は、リアルうさ耳ももりんで、都市伝説の握手会 三日目の今日が、思いがけない瀬里奈さんの奇襲攻撃 お陰でぐったりだよ… 「それにしても、崎村君ってば、えげつないよねー! 女の子に手まで上げちゃって」 「あれ以上やってたら、マジやばかったよな。ヒヤヒヤしたぜ」 颯太さんと藤沢さんが、やれやれといった感じで言った。 「フン!俺はあれでもだいぶん手加減したんだ。 生易しい説教なんか、あのふてぶてしい女には効かないよ」 「そりゃ~、俺もあのタイプには無理だと思ったけどさ。 だけど、俺、心療内科医なわけだし、いちおー大人の対応をしないといけないじゃん?」 「新兄!軽ッ!やっぱヤブじゃん!」 「ヤブって言うな!」 あぁ…この人達はホントに… 濃い学祭は、この濃いメンバーのせいかも? ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!